ツーバイフォーのインチサイズが実寸と違うのはなぜ?規格寸法を解説

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知りたいツーバイフォー サイズ

ツーバイフォー材の寸法が実際の寸法と微妙に違うのが気になったこと、ありませんか?

目次

【1インチ】 = 【25.4mm】

はじめに ツーバイフォー材の規格を紹介します

これがツーバイフォー材の規格です。

呼称寸法
インチ
規格
インチ
左欄を
インチで計算
mmに
換算
13/40.7519
21+1/21.538
32+1/22.564
43+1/23.589
54+1/24.5114
65+1/25.5140
76+1/46.25159
87+1/47.25184
98+1/48.25210
109+1/49.25235
1110+1/410.25260
1211+1/411.25286
断面サイズ

ツーバイフォーはほかにもツーバイシックス(2×6)やツーバイエイト(2×8)など多数の種類がありますが、それら全部をひっくるめてツーバイフォー材と言います。

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インチをミリメートルに換算すると、1インチ = 25.4mm なので計算すると

  • 2インチ: 2 × 25.4mm = 50.8mm
  • 4インチ: 4 × 25.4mm =101.6mm

となります。

計算上、2×4の断面寸法は 50.8 mm × 101.6 mmとなりそうですが、実際は違います。

2×4の規格で計算すると

  • 規格の2インチは1.5インチなので: 1.5  × 25.4mm = 38.1mm 
  • 規格の4インチは3.5インチなので: 3.5  × 25.4mm = 88.9mm 

これを四捨五入して 38 mm × 89 mm という断面サイズになります。

誤解しやすいので1.5インチの寸法のことを呼称寸法2インチと呼んでいます。

他にも

  • 3.5インチ → 呼称寸法4インチ
  • 5.5インチ → 呼称寸法6インチ

その他の寸法も同様です。

ツーバイフォー材はこの呼称寸法で表示しているので実際よりも少し小さくなるという訳です。

なぜ、ツーバイフォー材の断面サイズはこのような規格になっているのか

合理的かつ効率的な製材を実現

そもそも、ツーバイフォー材は「住宅を合理的かつ効率的に作る」ために規格されたものです。

そのため木材を製材するにあたり、様々な取り組みがありました。

製材のサイズを厳選することもその一つでした。それにより以下のメリットがあります。

  1. 建築時の工程管理の効率化
  2. 部材生産段階の効率化
  3. 材料の価格競争力強化

この中で部材生産段階の効率化 について解説します。

ツーバイフォーの呼称寸法で「2インチ」と言われるのは、かつて木材がその厚さに製材されていたことに由来します。しかし、現代の製材技術では、木材は乾燥や加工の過程で収縮するため、実際の寸法は小さくなりました。

木材の乾燥具合によって材料が一本一本バラバラだと困るので、建築業界においてそのあたりを加味して規格ができました。

これにより、建築物の寸法や構造が正確に計画され、品質の高い住宅を作る事が可能になるのです。

ツーバイフォー材の断面サイズを単純にメートル換算すると計算が合いません。

計算が合わない理由としてネット上ではいろいろな解説が書き込まれています。

ひどいものだとツーバイフォーは品質が悪いと間違った情報などが書かれていたりもします。昔の名残で乾燥後の寸法だからと言ってばらつきを許しているわけではありません。

乾燥による収縮を考慮された上での規格なのです。そのため木材の品質は安定しています。

ツーバイフォー材は規格品ですから規格から外れた木材はツーバイフォー材としては認められていません。

ツーバイフォー材を品質の悪い粗悪品などと誤解しないように注意しましょう。

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